Cats living on the South Island.

旅先で出会った南の島の猫と、mono、ものつくりの記録です。

タイ古式マッサージスクールの思い出

※写真はタイのストリートアート。

 

タイへの飛行機のチケット代を調べると、セールで片道8000円でした。

疲れると辛くなるので空港の近くで一泊して

 

CAさんがそうして良いですよ、と声をかけてくれたので

ガラガラの三列シートの肘掛けを上げて横たわり

 

エコノミーファーストクラス気分で

あっという間に着いたような気がしました。

 

タイ古式マッサージをタイで学ぶ人達のブログに

必ず出てくるのが

ワンディー先生とティミー先生のスクールでした。

 

日本だけでなく、世界中からいろんな人達が

習いに来てました。

 

thaikoshikischool.com

 

愛嬌とお金にしっかりした商魂

まさに気さくな大阪のおばちゃんみたいな

ワンディー先生からは

タイ古式のベーシックとハーブボール

 

 

timmy.thaistylemassage.com

優しくて親切なティミー先生には

トークセンを学びました。

 

レストランのオーナーでDJでもある

ティミー先生はメディカルハーブのエキスパートで

 

先生の自家製のチンキで肌の炎症が1日で治り

薬草って本当に効果あるんだ!と

びっくりした経験があります。

 

余力があったら薬草について

本格的に学びたかった。

 

先生達はとっても気さくで

スクールはとってもローカルで

 

授業は始まりだけ毎日一緒で

時間などで区切らず

教科書もなく、先生の手書きのテキスト

 

 

暑い日はゆるく、興に乗れば熱く

わちゃわちゃした自由な雰囲気と、

医療に対する崇高な理想の入り混じった

フレキシブルでアットホームな

そういう感じが体調にも合い、すごく良かったです。

 

こんなゆるい感じでも

先生達はタイ政府の公式インストラクターで

教えることに誇りを持っているように感じました。

 

ヨーロッパのセレブのワークショップや

理学療法を学ぶ大学のツアーなどががあれば

レクチャーしたり

 

日本やヨーロッパに講師として

呼ばれる事もあるようでした。

 

何を学べるかはいくら払うかではなく、

会話や授業に対する取り組み方から

 

「生徒として先生達から何を引き出せるか」ということが

大事な事のように思いました。

 

先生達はひとりひとりをよく見ていて

話さなかった悩みについてアドバイスしてくれたり

マッサージをしてくれる事もありました。

 

タイでタイ人の人がマッサージを学ぼうと思ったら

お寺などで何年か掃除や雑用などの奉公に務める必要があるそうです。

 

外国人がお金を払えば学べるのは幸運な事だと思います。

 

タイ古式マッサージの始祖は「医学の祖」シカバというかたで

ブッダのお医者様だったそうです。

 

寺院にマッサージを奉納するという考えがありますが

魔を病と捉えていたのではないでしょうか。

 

現在、タイでは現代医学と伝統民間療法の組み合わせた

ハイブリッドなタイ独自の医療を確立を目指しているそうです。

医療の理想的な形のひとつなのでは、と思いました。

 

タイ古式マッサージで完全に治ったわけでは無いのですが

 

治癒と回復をのため知識や哲学のようなものが

知恵として得られた事が良かった

 

(どんな時も)

「明るい気持ちを忘れない事が健康のために大事なんだよ」って

教えてもらった事が印象に残っています。